目標を定める
約4年前に就活をしていた時、僕は自分のやりたいことが分かりませんでした。
就職先は自分のやりたいことを考えて決めたほうが良いというよく聞く決まり文句は、その通りだとは思いつつ、やりたいことが分からないのでとりあえずその後の人生の幅が極力狭まらなそうな業界・企業を求めてコンサルタントとして働くことになりました。
コンサルタントとして働いた約3年間はすごく大変でした。
もちろん仕事の業務量も多かったのですが、コンサルタントとして成長するためには何かしらの知識やバックボーンが必要だと感じ、業務以外の時間でもITの勉強や金融知識の勉強などに邁進していました。
そのため、休日にどこかに旅行に行ったり、自分の趣味に割く時間や友達と遊ぶ時間などもほとんど確保することが出来ず、忙しない毎日を過ごしていました。
そんな中でやはり自分が本当にやりたいこと・目標を定めないと、ただただとりあえず仕事をこなす時間を過ごしてしまうと思い、自分の目標を真剣に考えるようになりました。
そこで定めた目標が「子供たちにより良い学びの場を提供すること」
そして目標を実現するための自分自身の役割として「ビジネスとシステム開発を両面から理解し、橋渡しができる人材になること」でした。
もともと子供の教育に興味があり、未来を作っていく子供たちに何かしてあげられると良いなと思っていた気持ちと、コンサルタントとして働いていてビジネスがシステム開発無しには語れなくなっている一方で、両面を理解して進められる人は多くないと感じていた課題感が結びついた形でした。
目標から逆算した仕事を初めて感じたこと
自分の目指すべき役割である、システム開発についても理解するためには、まず自分自身がシステム開発を経験したことがないとお話にならないと思い、去年からシステム開発の部に移動をしました。
そこで働き始めて数カ月、目標から逆算した仕事をする(=目的を持って働く)と、ただただ必死に働いている場合と比べて以下のような違いが出ることが分かりました。
- 意欲的に仕事ができる
- わからないこと・難しいことに積極的に取り組める
- 時間に余裕が出来る
上2つについては、言わずもがな自分のやるべきこと・必要なことを仕事にしているのでもちろんですが、実際に仕事を変えてみて最も感じたのは3つ目の時間に余裕が出来るということ。
これは、自分に必要なことが明確になっているので、やらないといけないことを取捨選択できること、仕事をすることが最も重要な勉強になっているので、自分であえて勉強の時間を確保する必要がないことに起因しています。
当たり前といえば当たり前ですが、仕事で自分に必要な勉強ができる。だからこれまで勉強に充てていた時間が解放され、さらに別のことに時間を割くことが出来る。
これが目標から逆算をして感じた最も大きくて感動的な体験でした。
正直今はこの余った時間をどう使うのが良いのか悩み中です。
趣味に充てるのか、まったく違う勉強を始めてさらに教養を広めるのか、もちろんさらに仕事の時間を長くして学びを深めるというのも選択肢になります。
そんな幸せな悩みを抱えつつ、社会人4年目にして就活の時に聞いた「就職先は自分のやりたいことを考えて決めたほうが良い」という言葉の意味とを理解することが出来たような気がしたのでここに記します。
今は自分のことで精一杯で、結婚して子供を産むことなんて考えられないけど、この目標ドリブンな働き方を突き詰められれば、もう少し現実味が出てくるのかななんて思ったり。
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